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『cocoRococo』から自分らしく・・・・ Yes,andでLife is Beautiful

『cocoRococo』から自分らしく・・・・ Yes,andでLife is Beautiful

ETICのメルマガ (2)

  『次号予告』
 
  試行錯誤しながらも、ヒカルはいつも自分の気持ちに正直に動いていた。

  第2話では、様々な「出会い」を経験しながらも変わらずにある
  ヒカルさんの姿勢を追っていきます。
  
                第2話 『好きならやればいい』につづく
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      ~第2話~ 「好きならやればいい」
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 ■■ 恩師との出会い
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  高校を卒業したヒカルは、
  日本の大学ではなく、アメリカの大学に留学した。


  親は日本の大学に通うことを望んでいたが、
  ヒカルはそのことに強い違和感を感じていた。
  一方、幼少期に感じたアメリカでの心地よさ。
  その感覚がアメリカへの留学を決意させた。


  アメリカ、オレゴンでの大学時代。
  専攻したのは、心理学とアート。


  幼い頃から人について考えることが多かったヒカルは
  その興味から「心理学」を専攻した。
  絵は幼い頃から好きだったモノ。
  だからこそ絵を生活の糧として学ぶのではなく、
  純粋に描くことを楽しみたかった。


  アートのクラスで、ヒカルは一人の恩師に出会った。
  その名は「ドクター・トービー」。


  「Wow ! It's wonderful !!」


  トービーはヒカルの描いた絵を見てこう叫んだ。


  「すばらしいよ!ヒカル。
   こんなに素晴らしい絵を描けるのに、
   なぜ君は絵を本気でやらないんだい?」
 

  「私プロを目指してるわけでもないし・・・」


  「何言ってるんだよ!好きだったらやればいいんだよ!そうだろ?」


  まるで当たり前のことのように言い放ったトービーの言葉は、
  不思議とヒカルの身体に入っていった。


  「そっか・・・。そうだよね。好きならやればいいんだよね!」


  恩師トービーから教わったこと。
  「好きならやればいい」
  ただ単純に、自分の好きという気持ちに正直になることだった。


  その時、その瞬間を大切に生きるヒカルだったからこそ
  ほんの小さな「出会い」をも「大きな力」へと変えることができた。


  ヒカル流に言うと「出会う力」。
  「セレンディピティー」
  恩師トービーとの出来事は、
  今を生きるヒカルの原点とも言える大切な「出会い」だったのだ。


  この出会いから学んだこと。
  それは「好きならやる」だった。


 ■■
 ■■ 雇われ経営者 
 ■■


  絵を描いたり、ダンスをしたり、
  バックパッカーとして世界各地を回り、見聞を広めたり・・・。
  ヒカルは思うがままに「好きなこと」をやり続けた大学4年間だった。


  しかし卒業間近、ヒカルは病気にかかり入院した。
  現地で就職することも考えたが、
  身体のことを考え、ヒカルは大人しく日本に帰ることにした。


  日本に帰ってきたヒカルは
  すぐさま某有名英会話教室の講師の仕事を始めた。
  持ち前の明るさに加え、生きた英語が楽しく学べると評判になり、
  人気の先生だった。


  ヒカルの働きが認められ、
  上司から英会話教室の経営者(スクールマネージャー)
  にならないかというお話をいただいた。
  「今より面白いこととか好きなことができる!」
  そんな期待を胸に、ヒカルは経営者になった。


  朝は始発、夜は終電で帰る毎日。
  学校経営、経理、企画、営業、事業報告、
  計7人の講師の先生と約250人の生徒の管理。
  全てをほとんど一人でまかなう重労働だった。


  それでもヒカルは「自分らしい」学校づくりを目指し、日々奮闘していた。


  「どんな風にしたら生徒たちが楽しんで英語を学べるだろう?」
  オリジナルの英語新聞を作ってみたり、
  ヒカルが学生時代に描いた絵を教室に飾ってみたり、
  イベントを企画してみたり、
  と様々なことにチャレンジした。


  目標を立て、それに向けて考え行動する。
  仕事そのものはヒカルにとってやりがいのある楽しいものだった。


  しかし一方で、利益を第一に考える会社の経営方針と
  自分のやり方の違いに頭を悩ませていた。
  ヒカルはただ生徒たちに英語を楽しく学んでもらいたかった。
  だが会社の中でやるとなると、それなりの「縛り」が生じた。
  まさにヒカルの中での葛藤だった。


  「何で(業績)上がってないの?」


  教室の業績が上がっていないと本社がある四国まで呼び出され、
  ほとんど尋問状態だった。


  「この子(料金の高い)こっちのクラスに移せるよね?」


  「あっ、でもその子には事情があって・・・」


  「そんなこと気にしてたら、(数字)上がらないよね?」


  どうやったら効率よく業績が上がるのか。
  いかに料金の高いクラスを受講させるか。
  机の上の数字だけが彼らにとって全てだった。


  経営方針に従ってただ業績を上げるなんて、
  ヒカルにはできなかった。


  「もう限界」


  今までなんとかやってきたが、これ以上続けても自分が辛いだけ。
  そう判断し、ヒカルは辞めることにした。


  恩師トービーの言葉。
  「好きならやればいい」


  その言葉通りヒカルは
  「好きなこと、心が求めるものをやろう!」
  と思った時だった。

 
  第2話終わり
  (文中敬称略)
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  『次号予告』

  「好きならやればいい」。
  その言葉をうけて、さらに勢いを増していくヒカルさん。  
  次号は様々な「出会い」を吸収し、次へと活かしていくヒカルさんの
  パワフルな生き方を追っていきます。 

                    第3話 『ヒカル流』につづく


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